2003年 08月のお題目

喉元過ぎれば熱さを忘れる

Danger past, God forgotten.

直訳:危険が過ぎ去ると(あれほど救いを求めていたはずの)神のことが忘れ去られる。

意味:どんなに熱いものでも、それが喉を通りすぎてしまうと熱さを忘れてしまう。同様に、どんあに苦しいことでも、時間が経てば忘れてしまうし、また苦しいときに受けた恩も、楽になると忘れてしまう。この諺は、近年間違って解釈されている。「だから、苦しくてもいつかは楽になるから我慢してね。大丈夫だよ。」とされる。これは全くの逆。あくまでも戒めの諺である。忘れないように、肝に銘じておけという意味。

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2003年 09月のお題目

窮すれば通ず

Want maked wit.

直訳:欠乏は知恵を作る。

意味:物事が行き詰まって、どうしようもなくなると、かえって、その窮地(苦しい立場)から逃れ出る良い方法が見つかるものだということ。でもね。どうしようもなくなった!って追い込まれるくらい、勉強しています?決して「なるようになるさ!Take it easy!」ということではないのです。苦しい立場に追いやられたからこそ、逃れようとしたからこそ、解決方法が見えてくるんだからね。

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2003年 10月のお題目

沈黙は弁舌に優る

Speech is silver, silence is gold.

 

直訳:雄弁は銀。沈黙は金に値する。

意味:説得力のある力強い弁舌も素晴らしいが、沈黙すべき時には沈黙を守る方が優れている。もともとは西洋の諺から。沈黙の方が雄弁よりも説得力があるということから。口をきかぬが最上の分別ということ。アメリカでは逆。しゃべらないとバカにされてしまう。が、ここは日本。考えずにしゃべるだけでは話にならない。沈黙とは考え抜くことなんだね。日々「考える習慣」を持って欲しい。

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2003年 11月のお題目

鹿を追う猟師は山を見ず

Zeal is a bad servant.

 

訳・意味・など     

直訳:「熱心」は悪い召使いである。  

意味:夢中になって鹿を追っている猟師は、山のことなど眼中になく、ついに道に迷ってしまう。これと同じく、目の前のことばかりを追いかけるものは、他のことを省みないということ。類句に「鹿を逐う者は山を見ず」「猟師山を見ず」というのがある。現地校のことばかりに夢中になり、帰国が迫って慌てているアナタ。まさにこれですよ。貴重な体験とアナタのその後の人生と、どちらが大切なのか、言われなくても分かるでしょう?

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2003年 12月のお題目

後悔先に立たず

When you repent it is too late.

 

訳・意味・など     

直訳:後悔するときは遅すぎる。  

意味:事が終わった後で後悔しても、取り返しがつかない。何かをするときには、よく考えてからしなさい。そう教えた言葉。模擬試験などでもよく見られます。「ああ、もう少し。。。」と思ってしまったこと自体、良くないことなんです。どんな結果になったとしても「100%の力を出して準備した結果だから」「100%の力を出し切った結果だから」と胸を張れる要にして欲しい。そんな毎日を送って欲しい。

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2004年 1月のお題目

精神一到何事か成さざらん

Where there is a will, there is a way.

訳・意味・など     

直訳:意志あれば道有り。  

意味:精神(気持ち)を一つのことに集中して、しかも努力すれば、どんなことだって成功するはずだ。やれば「必ず」できるということ。類句に「石に立つ矢」「思う念力岩をも透す」がある。逆にいうと「やらなきゃできない」んだよね。思うだけじゃあ、何もできないの。本当に「できるようになりたい!」と思えば、必ず行動が伴うんだよね。口ばかりの奴は、結局「集中していない」のさ。「思っていない」のさ。適当なんだな。このあたり、見る人が見ればバレちゃうんだな。

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2004年 2月のお題目

一陽来復

When God gives light, he gives it for all.

訳・意味・など     

直訳:神は誰に対しても光を与える

意味:広辞苑をひらくと「@因果まわって陽が返ってくることA冬が去り春が来ることB悪いことばかりあったのがようやく回復して良い方に向いてくること」とある。もとは中国の易学の言葉。易学とは大昔の中国で作られた占いのようなもの。誰にでもスランプはあるし絶好調の時もある。大切なことは一年間を通じて「がんばった」といえるかどうか。平均してみて「良かった」といえるか。スランプになっても良かったときの貯金でまかなえるように、がんばれるときにしっかり頑張っておこう。

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2004年 3月のお題目

論語読みの論語知らず

You know good manners,

but you use but few.

 

訳・意味・など     

直訳:君は良い作法を知っているが、少ししか用いない。

意味:論語とは、四大聖人の一人である中国の『孔子』という人の教えをまとめたもの。昔から修行の教科書として尊ばれてきた。教科書を読んでも知識として覚えているばかりで、その本当の意味をつかめないこと。また、実行できないことを意味する。では、覚えてもいない人は?それ以下だということだ。まず覚えなさい。そして使いこなせるようになるまで勉強しなさい。知識にもならないような「ただ解くだけ」という勉強をしてもテストに役立たないばかりか、勉強している意味さえ持っていないのである。

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2004年 4月のお題目

勝って兜の緒を締めよ

He conquers a second time who controls himself in victory.

 

訳・意味・など     

直訳:勝っても自分を制御するものは二度目も勝つ。

意味:勝ったからといって、油断をして気を抜いてはいけない。将来に備えて、ますます心を引き締めよと教えた言葉。類句に「油断大敵」がある。テストで良い成績を取った。宿題が全部あっていた。そして、それに気をよくして勉強を怠けると成績は下がる。考えてみれば当たり前のことだ。継続すること。それが大切なことだ。

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2004年 5月のお題目

過ぎたるは及ばざるが如し

Over done is worse than undone.

 

訳・意味・など     

直訳:焼きすぎたのは、半焼きよりも悪い

意味:何事も「やりすぎる」ということは「やり足りない」と同じで、実は良くないことである。中庸(かたよらないように、真ん中でいること)であるべきなのである。孔子(大昔の中国の学者)の言葉。調子に乗って、どんどん先までやるのは良いが、やったところは殆ど間違いじゃあ話にならない。やることがないからと、授業中ボーっとしていたなら話にならない。復習・やり直しもきちんとしてほしい。

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2004年 6月のお題目

論より証拠

Example is better than precept.

 

訳・意味・など     

直訳:実例が教訓より優れている。

意味:言葉であれこれいってみるよりも、現実の証拠を目のあたりにする方が説得力がある。類句に「百聞は一見に如かず」がある。他人から色々聞いただけでは、なかなか物事は分からないものである。自分の目で確かめるのが一番良いということだ。宿題だって、教えてもらうだけではダメ。必ず自分でやること。

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2004年 7月のお題目

仏作って魂入れず

You do not give the finishing touch.

 

訳・意味・など     

直訳:仕上げの一筆を忘れるな。

意味:物事をやっても、最も肝心な点が欠けていること。類句に「画竜点睛を欠く」「仏作って眼を入れず」がある。解き方は分かったのに、計算ミスをする。考え方は分かったのに、体言止めを忘れる。こういう「ケアレスミス」の連続では、結局テストでは得点にならない。最後の最後まで気を抜かず、頑張って欲しい。

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2004年 8月のお題目

油断大敵

Good watsh prevents misfortune.

 

訳・意味・など     

直訳:良い警戒は不幸を防ぐ

意味:災難や失敗は、ちょっとした心のゆるみかが原因で起こりがちである。油断は恐ろしい大きな敵であるという戒め。模擬試験でよい点を取った。気をよくして真剣に勉強をしなかった。当然成績は落ちる。マジメに勉強しているからと調子に乗っていると、忘れ物をしたりする。これでは意味がない。細心の注意を払おう。

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2004年 9月のお題目

損して得を取れ

Sometimes the best gain is to lose.

訳・意味・など     

直訳:最上の利益は時によっては失うことである

意味:目の前の小さな損に構うことなく、将来に大きな利益を得ることを考えた方がよい。類句に「損せぬ人に儲け無し」「一文惜しみの百知らず」がある。せっかくアメリカに来ているのだから。この発想で損をした家庭がどのくらいあることか。帰国間際に慌てても手遅れなのである。アメリカに永住するならまだしも、数年後日本に帰国するのであれば、将来を考えた着実な生活を送って欲しい。二兎を追う者は一兎を得ず、である。

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2004年 10月のお題目

塵も積もれば山となる

Many a little makes a mickle.

意味・など     

直訳:小さな努力も積み重ねれば大きな成果を得る  

意味:わずかなものでも、つもり重なれば大きなものになるということ。類句に「大海も一滴の水の集まり」「千里の道も一歩から」がある。毎日コツコツ勉強しているものには、最後にはかなわない。ウサギとカメのように、最後には日々の努力をしているものに追い越されてしまう。土日にまとめて勉強しているようではダメなのです。少しずつでも、毎日続けることが大切。いつもいっているように「日々の努力」が大切なのです。

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2004年 11月のお題目

長者の万燈より貧者の一燈

Quality is better than Quantity.

意味・など     

直訳:質は量に優る  

意味:金持ちが虚栄心からたくさんのお金や物を寄進するよりも、わずかでも貧しい人の真心こもった寄進の方が尊い(大切だということ)ということ。寄進とは神社やお寺に物やお金を寄付すること。問題を解けばいいということではない。自習室に何時間もいればいいということでもない。真剣に、一生懸命やっているか、ということだ。親にやってもらった宿題など、全く価値がない。必死にひねり出した答えこそ、成績向上の鍵となるのだ。

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2004年 12月のお題目

人事を尽くして天命を待つ

Do your best and abide by the event.

 

訳・意味・など     

直訳:最善を尽くして出た結果に従いなさい。     

意味:持てる限りの力を出し尽くして物事をやり遂げ、その後の結果がどうなるかは、焦らず、天に任すということ。類句に「運は天にあり。」「人事を尽くして天命に聴いて可なり。」がある。いよいよ受験シーズン。帰国枠受験は一般より早めに始まります。ここに来て焦っているようでは受験は失敗します。受験学年のこの時期までに「やれることはほとんどやり尽くした」といえるように、しっかりと、早めに、確実な準備をしておきましょう。

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