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2012年02月号 「無理!」

 

■2月、新学期開始です!

 首都圏ご出身のご家庭であれば、進学塾の新学期が2月であることはご存じですよね。12月あたりから、新学期についてのお問い合わせをいただいています。現地校の始まりが9月。(モンゴメリーカウンティーは8月下旬だったけど。。。)日本の学校や補習校などは4月から。そして塾は2月なので、みんなバラバラ。そうすると緊張感にかけることがありますね。みんな一斉にはじまると「さあ、いくぞ!」って覚悟もするんだけど、少しずつなのでダラリーンとしてしまうこともあったりします。

 受験をお考えのご家庭であれば、enaにいらっしゃることが多いかもしれません。それでも「今は補習校に通っているし。。。」「通信教育のキリが良いところを考えて。。。」「お友達と一緒に。。。」などと踏ん切りがつかないご家庭もおありかと。しかもenaは「宿題が多い」とお聞きになっていらっしゃるわけで、そうなると「うーん」と足がすくんでしまったり。。。

 今月は、enaの新学期開始にあたり、さて、どう始めて良いものか、何をどう始めるべきか、ということを考えてみたいと思います。小中学生のお子さまをお持ちのご家庭であれば、少なからず「うーん」となってしまうことがあるかもしれませんね。では、さっそく。。。

■そのカリキュラムで間に合うの?

 帰国枠受験は簡単だから、受験学年の前期教科書を完全にマスターしていれば大丈夫なんだ!って、誰か言いました?大手の進学塾であれば、受験学年の1年前には最低限の単元は終わりになっているはずです。もちろん基礎クラスは、そこまで先取りしません。それでも受験学年の夏には、すべての単元を終了します。

 帰国枠受験日程は、早いです。中学受験も高校受験も、早い学校は11月から試験がある。そうなると、日本の受験より3ケ月も早く完成させておかなければならない。「でも、帰国枠優遇措置があるので、そんなに先取りしなくても。。。」とおっしゃるご家庭がいらっしゃる。私たちが毎週日曜日に行っている説明会にご参加いただければ、この答えをデータからきちんとお話しできます。(ぜひ、いらっしゃってください)  

■メルティングポットは必要か?

 アメリカ。自由の国。日本が長く追いかけてきた国。いろいろな経験ができますね。毎日の生活で始めてのことばかり。おっと、日本の勉強だって、忘れてはいませんよね。毎週土曜日には補習校に通っているし。でもね。現地校ならともかく、日本の勉強をするのに「いろいろな目的を持った人が集まる補習校」が、本当に必要なのか考えてみてください。永住のご家庭、ハーフのご家庭などには、日本の文化・日本の教科書レベルの教養が身につけられる補習校は貴重な存在だと思うのです。ただ、「受験」となると、どうなんでしょう?「日本への進学準備」となると、どうなんでしょう?そういうご家庭に、いろいろな文化が混じり合っている、いわば「メルティングポット」である場所が、現地校以外にも必要なのでしょうか?  

■大きな塾と小さな塾

 enaの日本国内校舎は、中小企業です。(本社社長に怒られる!)だから地域に密着した指導が主軸です。たとえば「公立中高一貫校」の指導や、校舎の近くにある私立校に対しての指導を得意としています。そのため、校舎の職員室・職員一人一人に「受験のためのノウハウ」がぎっしり詰まっている訳です。enaよりも大きな塾・予備校を考えてみましょう。塾といっても企業です。新学期になれば、スタッフのほとんどが入れ替わるということもあります。enaから日本にお帰りになるとき、塾についてのご相談もうけたまわります。そのとき「enaがある地域に帰れたら良いんだけどねえ」とおっしゃるご家庭がある。「さて、どの塾が良いやら」と悩まれる。大手が良いか、個人塾が良いか。中小もあるし、大手もいろいろある。

 通うのは子供たちなので、子供たちの判断が基準。噂に惑わされず、必ず体験授業を利用するようにとアドバイスしています。そして「楽しい」という子供の言葉は信用しないようにとも。「え?子供が楽しいなら良いんじゃないの?」と思うでしょ?でも、肝心の部分を見逃してはいけません。大事なのは、我が家の目的を実現してくれるかどうか、という点なのです。

 もし塾に通わせる目的が「デイケア・託児所」であるのならば、楽しい!が一番大事。大きな塾であろうと小さな塾であろうと関係ありません。でも、目的は「合格!」というなら、我が家にとって、その塾はどこまで「目標達成」を応援してくれる塾なのか、正しく見極めないといけないわけです。このことは、海外にいても同じこと。我が家の「求めるもの」がenaにはあるのか?補習校だったらあるのか?それとも、我が家には求めるものなど、最初から無いのか?!  

■相性は何よりも大切なことか?

 大手塾などでは、学年が変わるときなど先生の移動があります。子供と相性の良い先生だと喜んでいたら、新学年からは違う先生になった!なんてことはよくあることです。これは、想定できること。だから、親は塾や先生個人にお任せ状態にしていてはダメ!と、これまでこの読み物でもお話ししてきました。補習校も、よく先生が替わりますよね。enaは。。。私、ここに12年も居ます。(笑)

 たとえ、ぐんぐんと成績が上がっていたとしてもその状況に安心することなく、学習内容を把握しておくことで「もしも・・・」の事態に備えるべき。このことは、環境がかわる海外にいる子供たちにとって、とても重要なことだと私は思うのです。だから、そういったことから考えると、先生との相性はとてもとても大事なことであり、だからこそ体験授業などは絶対に必要なのだけれども、相性だけで決めるのは危険だということなのです。  

■受験には消極的?

 「無理強いはしない」「まあ、できるならやらせてみたいけど」というようなトーンで中学受験をお考えになるご家庭も、最近は増えてきましたね。このことは日本国内でも同じであるようです。1年前のことを思い出せば、今の日本で「何が何でも私立!」というご家庭は減ったことでしょう。事実、私立中学受験率は下がっていますもの。

 では、海外、しかも東海岸にお住まいのご家庭はどうか?特にここ、グレーターワシントンDCでは、どうなのか。高校受験であっても「まあ、どこでも」とおっしゃるご家庭は皆無です。中学受験でも「公立中高一貫校」をお考えになるご家庭は、少ないと感じます。変わっていないと思うのです。「中学受験は親の受験」とも言われます。海外に生活するご家庭であれば、中学受験だけではなく「高校受験」も、場合によっては「大学受験」でさえも親の受験になったりします。本人が得られる情報は限られていて、しかも子供たちの経験値からは想像ができない。こうなると、ある程度は親がレールを敷いてあげるほか無いわけです。

 ただ親が無力で、いや無力ならいざ知らず、子供の足を引っ張っている事例もあります。そう。子供が可哀想な状態の家庭もあるのです。  

■「子供の頑張り」「親の協力」

 例えば、親の協力が「1」以上だと『子供の頑張り < 子供の頑張り×親の協力』となります。しかし、やり方を間違えると『子供の頑張り = 子供の頑張り×親の協力』ということもありえます。また、親子バトルを繰り返しているご家庭では、『子供の頑張り > 子供の頑張り×親の協力』ということになっている場合もあります。海外の場合、子供たちは同級生たちからの情報源が限られているので、親の引っ張り方が重要。でも「お母さんが手を出すより、黙っていたほうが実りが多い」ということもあったりする。それは「親の勘違い」からくるものがほとんど。間違った情報、根拠のない噂。そういったものに振り回されて、見当違いなことをさせてしまう。そうなると、親がやるだけ無駄!な状態だってありえるわけです。子供の性格も大きく影響します。前々からお話ししている「やる気」もそうですね。やる気は育てるものであり、与えるものではないのです。そして子供自身にやる気があれば、やる気のない親が下手に協力しても無駄。寧ろ邪魔になる。逆もあります。親が協力することで成績が上がる。やる気のなかった子供が自信を持ち、勉強に対する姿勢が変わることもある。こうなれば、逆転だってありえる。とまあ、いろいろな道があるわけです。

 大切なのは「今の環境の中で何がベストかを見極めること」なのです。enaや補習校、通信教育などの位置付けも同じように考えてみることです。海外にいて現地校に通って、日本の勉強をすることは子供ひとりでは難しい。大変なことです。そうなると、工夫が必要なのです。理想は、『子供の頑張り < 子供の頑張り×塾の協力』なのですが、塾に通えば「必ず」こうなるとは限りません。enaに通えば、みんながみんな、成績向上しますとは言いません。enaに通うことで、何かしらのプラスの部分はあるものの、授業についていけない、塾の疲れなど、マイナスになる部分もあります。マイナス部分の作用によって、子供のやる気が低下し、結局は『子供の頑張り = 子供の頑張り×塾の協力』になってしまってる子供も、現実存在します。それだけではありません。せっかくenaに通っても、enaでの成績が振るわないことで自信をなくし、勉強に拒絶反応を起こしてしまえば『子供の頑張り > 子供の頑張り×塾の協力』だってあるのです。  

■子供をみるとは?

 補習校だろうが、日本に帰ってから通い始めた塾だろうが、大手だろうが個人塾だろうが、この状態の子は必ず存在します。これまでこの「読み物」で、海外に生活する、日本への進学をお考えのご家庭にいろいろなお話をさせていただいてきました。でも、実際はそれは、何も海外にいるご家庭に対してだけではないのです。説明会でもお話ししていますが、結局接している時間が長い、しかも子供の「素」が出るご家庭で、子供たちをしっかり見つめることから始めるしか、ないわけなんです。あらゆる恵まれた環境が整っているにもかかわらず、死んだ魚みたいな目をしている子供は山ほどいるわけです。親は、周りの大人は、それに気付いてやるべきでしょうと。そのためにも、親は目を光らせていないといけないでしょうと。

 enaは宿題が多い。でも、親が管理して子供を導く。与えられたものは、きちんと、期日までに頑張る。お父さんのお仕事であれば、当然のこと。それを子供に見せる。忙しいはずのお母さんが、ちゃんと確認してくれる。そう思って、子供の頑張りが大きくなれば、これも親にしかできない協力だと思うのです。ここで親が間違って、「これはできなくても良い」とか「現地校が忙しかったんだから、適当にしなさい」という方法をすれば、当然子供の成績は下がります。事実、そういうご家庭も存在します。

 本来、塾なんて存在は日陰の存在です。縁の下にいるべきものなのです。サポーターです。親ができないことをするだけの存在です。  

■結局受験って。。。

 英語受験であっても、日本の受験であればほとんどがペーパーです。中学受験・高校受験であれば、口頭試問だけで合否を決定する学校なんて、ほとんどない。主要科目の学科試験を実施する学校なら、結局のところ「これ、しってる?」「これ、できる?」と聞いているわけです。それに答えられなければ、その学校に合格しないわけです。がんばっても、その試験が合格基準に達していなければ、不合格。とてもはっきりしていますよね。

 それならば、受験学年の夏にはすべての範囲が終了し、夏期講習では実践問題に取り組み、秋から得点減を増やしていくための勉強をするしかないわけです。「新しい単元を勉強する→内容を定着させる(覚える)→定着を確認する(テストでチェックする)」という作業を各教科・各単元で繰り返すだけのこと。これだけのことだから、子供によっては、またご家庭によっては「塾に通うまでもない」とおっしゃる場合だってありえる。でも現実は、他人に頼らないと無図化しことがある。そこで、頼るときの相手をよく見てください、考えてください、何を頼るのか整理してくださいとお話しているわけです。

 「enaは大変だっていうから、うちの子には無理!」とおっしゃる前に、我が家は何が必要で、何は不要なのかをはっきりさせることが肝心っていうことです。これもまた、いつもお話していることですよね。  

■無理VS無駄

 言葉がきついので、過激ですが。でも、気になります。いまされていらっしゃることは、本当に必要なことなのか。お考えになっていらっしゃることに対して、実現するために不可欠のことなのか。お調べになった上で、ご判断されたことなのか。説明会をしていると、「いやあ、勉強になりました」とおっしゃっていただけるご家庭があります。逆に言うと、ご存じなかったということですよね?「そうなんです。前任者のご家庭が『なんとかなるから』とおっしゃるので」なんて。

 英語受験ではないのに、現地校!としゃかりきになる。受験をする予定が無いのにenaに無理矢理通わせる。そういうことが、どれだけ子供たちを苦しめていることか。一般受験で難関校を目指すというのに「現地校のことが一番大事」という。親だけが焦って「あれも、これも」と先走ってしまう。そういうことが、どれだけ子供たちを疲れさせてしまうことか。

 勉強に目標・目的は必要です。ただ「教養のために」とか「やらなくてはならないものだから」というだけでは、今の子供たちには通じません。しっかりしたご家庭の方針を子供たちに背負わせ、無理・無駄を省き、一歩一歩あるかせることが、日本国内にいる子供たちよりも大切なはずです。そこに無理があれば続きません。無駄があれば目標達成は難しい。慣れない海外生活に苦労されていらっしゃるお父さん・お母さん。無理は駄目ですよ。だったら、プロに任せましょう。プロの言うとおりに、3ケ月やってみてください。それで目標・目的に向かって右肩上がりにならなかったら、我が家にはあわないんだと判断できます。

 無理!と初めからおっしゃらず、まず見てみましょうよ!

 

 

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