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2012年03月号 「凛」

 

■新学年開始

 補習校でも新学年の申し込みがありましたね。日本の学校は4月が新学期。塾なんて、受験を意識して2月から新学期。例えば受験学年ではなくても、「そろそろ勉強させなきゃいけない学年だなあ」と感じるご家庭も多いかと思います。そういう季節ですしね。

 enaや補習校には通っていないので、日本から持ってきた問題集や大使館でもらった教科書で勉強している子供たち。お父さん先生・お母さん先生の登場です。

 お母さん先生が子供たちの横に座って

 「すごいじゃん!ママより早く出来るんだね〜。」

 「早いのに答えも合ってるよ!電卓みたいだね〜〜。」

 なんて言いながら見ていたりします。子供たちはすごく張り切ってやっている。いつもなら嫌がりそうな面倒な文章題もスラスラ解いてしまい、全問正解!!。しかし、2回目はタイムを気にしすぎて焦ってしまいミスが多くなってしまったりします。1回目より計算問題はかなり早く終わったのですが、面倒な文章題でミスを続発しちゃったり。

 「そこもう一回やり直してみて、さっきは合ってたから。」

 と、言ったとたんテンションがかなり下がってしまい不機嫌に・・・

 「この問題きらい!飛ばして次に行く!!」

 最後まで終わって再度さきほどの文章題へ。

 「やっぱりわかんない!」

 かなりイライラしてる様子。そこで1回目の子供が書いた答えをチラッと見せると、

 「あ〜、思い出した♪」

 急にご機嫌になって2回目を終了♪

 最近、「間違うことをすごく嫌がる」子供が増えています。×をつけることが嫌で嫌でたまらない子供。もちろん、昔からいましたよ。特に小さい学年の子供は、答え合わせのときに、消しゴムで答えを消して、書き直して、赤でマルをつけて。。なんてね。インチキ!って。でも、それを少しずつ「それって、意味があるのかなあ?」って、諭してあげていくと、それなりに変わっていきます。成長していきます。間違えることは駄目なことじゃないんだって、気が付いていきます。間違えを、そのままにすることが駄目なんだって。赤で正解を書くだけじゃ駄目なんだって。何を間違えたのか、それをどう正していくかということを分析していくことが大事なんだって、わかっていきます。逆に言うと、大きい学年で、こういう「ズル」が癖になっていると、お話になりません。受験とか進学とか、塾通いとか、それ以前の問題ですから。  

■向上心なのかなあ?

 自宅学習では、周りからの影響がありません。嫌な気持ちのまま2回目を終わって欲しくはありません。そうなると、お母さん先生の「導き」「モチベーション維持のための諸策」というのは重要になりますね。

 現地校の算数は、そりゃあたいていの日本人にとっては簡単です。テストがあっても、算数だけは100点の連続ってことも珍しいことではありません。学校の教科書も「アレ」ですから、それなりにできて当然。ところが例えば通信教育の教材や受験用の問題をやらせると一人では出来ない問題があると思います。そんなとき、お父さん先生・お母さん先生がヒントを出しても解けないと、ひっくり返って怒る子供が居ます。いわゆる「切れる子供たち」ですねえ。そして、最終的には号泣・・・

 泣いたって暴れたって問題は解決しないと毎回言い聞かし納得するのですが、難問に出会うと同じ事を繰り返します。その切れ方も凄まじい子供が居ます。下のお子さんが怯えて泣き出すほどの暴れ方だったりします。海外につれてきてしまったという親の負い目のせいか、たいていのことに対しては親は耐えます。でも、日常的にこうなると、つい怒鳴ってしまうこともありますよね。

 しばらく暴れて泣き叫んで落ち着くと

 「さっきはごめんなさい・・・うわ〜〜〜ん。」

 と絶対謝りに来ます。そうでしょ?そして今度はかわいく泣き出します。暴れた後、ケロっとして勉強しはじめたりもします。海外にいる子供たちですから、たいていの場合、親が居ないと何もできないことを子供は自覚しています。

 ただ、こういうことの繰り返しがあると、お父さん先生・お母さん先生も疲れちゃいますよね。さすがに3年生位になると、子供たちも「リップサービス」は見破れるようになりますので、たいていのことでは木に登ってくれません。

 さらに、例えば現地校の成績は、ESOLが中心だと成績が良いのか悪いのかわからないことも多く、しかも日本の模擬試験なんて受験させていないご家庭が多かったりするので、子供自身は自分の成績がわかっていません。現地校では褒められる教育が主流ですから、子供自身は「自分は頭が良い」と思い込んでいることが多く見られます。ライバルが見えない、いないことの弊害ですね。親としても、無理に模擬試験を受けさせて自信を無くしたらどうしましょうと、真実を見ない振りをすることも多く見られます。  

■子供の習性  

全部ではなくとも「そうそう、うちも同じ」とお感じになったところもあったかもしれませんね。ご心配無く。なぜなら、ほとんどの子供たちがそうですから。愚息も然り。(笑) 同じような相談が本当に多く届きます。そして、この手の問題が起きるのは概して勉強に対する意識の高いご家庭、つまりは当地のご家庭だからこそ、多いようにも思います。子供のレベルも一定以上、ご家庭の教育に対する意識も高い。そういう家庭で起こりがちな問題であるわけです。

 なぜなのでしょうか?  

■4つのスイッチ

 「子供をやる気にさせる4つのスイッチ」  

http://www.youtube.com/watch?v=DGjiuF7GqrE  

是非、こちらをご覧下さい。これって、当たり前の話じゃないの?!とお感じになったご家庭が多いかと思います。そうだよなぁ!って思うはずです。でも、いざ、我が子に向かうと今までと同じことをやってるのではないでしょうか。せっかく見たのに、学んだのに、我が子へのやり方は今までと全然変えていない。

  「成績を変えたいなら、勉強方法を変えろ」

 enaでは子供たちに対してよく使う言葉です。これまでの勉強方法で右肩上がりの成績であれば、塾など利用しなかったはず。そうじゃないから、塾に来た。ところが、これまでと同じやり方で続けようとする。それじゃあ、これまでの歪みが、さらに深くなっていく。当然成績は向上しないわけです。

 この動画で横峯さんが言われていたことを少し整理しておきます。

 「子供をやる気にさせる4つのスイッチ」として  

1. 子供は競争したがる   

2. 子供は真似したがる  

3. ちょっと難しいことを与える   

4. 子供は認められたがる

 を挙げられていました。皆さんは言われるまでもなく知っている、そう思った人も多いでしょう。特に意識の高いご家庭では、「当然!」という感じなのかもしれません。では、考えてみてください。本当に我が子に対してこの4つができているだろうかと。もし、4つができていれば、子供が暴れたりすることはまずないと言えます。しかし、「できている」と思っているのに、家庭学習で問題が起こっている場合は、4つのうちのどれかが欠けていると考えるべきではないでしょうか?

 「競争」「認める」に関して、enaでは模擬試験を利用しています。「真似」に関しては、授業で「こうすると早いんだよ」「これが楽にできちゃうよ」などという引っ張り方で「おお、それは真似した方が良さそうだ」と惹き付けていきます。「ちょっと難しいこと」に対しての憧れは、当然enaでは毎回の授業で酔いしています。もともとテキストは学校の教科書レベルではありませんので、「enaのプリントがわかれば最強!!」と子供たちが口にするわけです。  

■我が家にかけているものって???

 なにが欠けているのでしょう?「我が家の課題」とは、いったい何でしょう?

 たとえば子供が勉強中に「暴れる」場合、「ちょっと難しいことを与える」ことが、うまく機能していないように思います。

 『子供って、できることはおもしろい。』 

 『おもしろいから、練習する。』

 『練習すると、勝手に上手になる。』

 『次の段階に行きたくなる。』

 やっぱり当たり前ですか?

 当然ですか?

 この、子供の習性・特性は「子供」だけでなく、「大人」にだって当てはまるのかもしれません。勉強だけではなく、いろいろなことに対して当てはめられます。いわゆる「マニア」といわれちゃう人たちには、大人でも子供でも、この4つが当てはめられるのではないでしょうか。勉強だってスポーツだって、そうだと思うのです。「勉強マニア」になってしまった人に対して

 「どうしてあんなに難しい問題を嬉々として解いているのか?」

 「勉強が楽しいの?」 で、最後には「頭がおかしいのでは?」なんて結論で我慢する。でも、実はそうじゃないですよね?できなければ、おもしろくないんです!!おもしろくなければ、特に子供など、絶対にやりません!やらなければ、できるようになりません!仕方ないので、ふて腐れたり、暴れたり、暴言を吐いたり、泣いたり、駄々をこねる。その際の子供の心の中の叫びは「できることをやりたい!」ではないでしょうか?

 「ちょっと難しいことを与える」がやっかいなのは、『子供は難しいことは嫌がる』『簡単なことだと飽きてくる』という、この点が面倒なんですね。だからレベル設定が大事。最近はあまり見られなくなりましたが、enaに通うご家庭でも「この問題は簡単だからやらなくても良いよ」「この問題は難しすぎるから、やらなくても良いよ」と線を引き過ぎちゃうご家庭がありました。そういうご家庭の子供たちの大半は、第一志望校合格とはなっていませんでした。いかに、このレベル設定が難しいことか、ということです。私たちプロであっても、毎日が試行錯誤です。「ああ・・・ちょび難しすぎたか」「簡単すぎたか・・・」宿題を用意するときに悩んだり、授業で使う問題に悩んだり。質問に来る生徒の様子を見て考えを改めたり。。。「同学年の子供がやっているから、これくらいはできなきゃあ・・・」親としては、ついそういう考え方になりがちです。でも、いろいろなものを見ていなければならないのです。子供たちを先導するべき、先人の努めとは、芽を摘み取ることではないはずです。  

■我が子はどれ?

 「できる!できる!」と進む子供

 「できない!いやだ!」で進む子供

 そこのところを意識が高い家庭や親こそは本気で考えないと、意識が高い故に子供をつぶしてしまうことだってあるのです。

 次に、「暴れる子供」について、彼らは相手によって態度を変えます。これは繰り返し述べてきたことでもあります。つまり、親の態度にも問題があるのかも?お父さん先生の前では決して「切れ」ないのに、お母さん先生の前ではしょっちゅう「切れ」る。それは、お父さん先生の指導が優れているということではなく、子供が「お父さんには、そういう態度は断じて許されない」ということをわかっているからです。子供たちは大人を見て、『許してもらえる、もらえない』の判断をします。「現地校が忙しかったから、宿題ができませんでした」といってみて、それが通じる相手なら、何度でも口にします。例えば他にも、  

 『勉強を「すること」よりも「姿勢」を重んじる』  

 『勉強を頑張っても、態度が悪ければ許してもらえない。』  

 『例えわからなくても、問題に取り組む姿勢を評価してもらえる。』

 そういうことがあります。これが「駄目」とか「処世術として良いこと」ということではないのです。子供の習性として、子供自身が感じ取れているか?が問題なわけです。動画の4つのスイッチでいけば、「子供は認められたがる」につながる話です。勉強ができる成果もあれば、態度が良いという成果もあり、5分投げ出さなかった粘りの成果もある。日々成果を出せ!この成果にはいろいろとあるわけです。もちろん、受験生が入試間近に「できないけれど態度がすばらしい」では入試に太刀打ちできない。だから、その準備段階で、「態度や粘り」などの勉強の成果以外のところは本格的な受験生活に入る前にしっかりしておくという話になるわけです。  

■意識改革?

 日本ではマインドコントロールが話題になっていますし、ちょっと危ない話になっていますが。。。ただ、受験屋としては、良い方向にもっていくために、子供たちを上手に持っていくことは、日常的にします。

 enaでは「この問題は、入試必須だよ!」「これは、出る!」なんです。生徒たちも最初は、???です。普通の問題のときは、そばで「よし、次これいくべ!」といった調子で淡々と進めていきます。が、難しい問題になると私たちの態度が一変!!!「この問題は、勝負どころだからな!」と強い口調を皮切りに、姿勢も前のめり。板書も気合いの入れ方が違ったりします。そして、問題に取り組む生徒のそばで「センスのいいところを見せてみろよ!」と檄を飛ばします。「時間を問う問題」と「考え方を問う問題」を子供たちに意識させたりします。解ける問題については「この問題は最速で解かないといけない」と意識させ、難しい問題については「ショボイ考え方してたら大目玉くらってしまう」などいう緊張感を持たせる。別に、答えを出すことだけが良い結果・成果につながるとは考えていません。問題をどう読み、解法の糸口を見つけたのかを評価されることを子供たちは知っています。子供は「認められたがる」ものだからです。「ちょっとだけ難しいことならやりたがりも」する。ダラダラと姿勢が崩れようものなら「勝負どころだ!」と檄が飛びわけです。  もう1つ、この動画に言に付け加えれば、

 「子供は良いところを見せたがる」

 「自慢したがる」  

ものです。「良いところを見せたがる」ためには、子供が良いところを見せたら、「おおーーいいよ!今日の収穫まず1ーーつ!」などと「認めてあげない」といけません。木に登らせる演技力も、指導者には要求されているわけです。  

■指導者に求められていること

 enaでは、海外で頑張っている子供たちに、最も適した「教材」を選定しています。のみならず、勉強の成果や態度の成果、粘りの成果をきっちり認めるところにも注意して指導しています。

 そして、「こんなことをしていたら絶対に許されない」という顔を、きちんと見せていきます。子供たちが、どこからか仕入れて刷り込んだ「そんな怒り方したら、お父さんに言いつけるよ。うちのお父さん、偉いんだから。」というような宿題忘れの言い訳を言わせません。通じないことを、凛とした態度で示します。

 enaは、これまでもこれからも、海外で頑張っている子供たち・ご家庭を応援する進学塾です。

 

 

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