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2004年10月号 合格に差がつく 『過去問勉強法』

■学校別対策の決め手■

 受験まで後少し。受験生は受験範囲の学習が一通り終わり、受験に向けて「より実践的な勉強」を始める時期に入りました。このことは帰国枠受験者でも同じこと。寧ろ、受験日程が早いからこそ、とっくに総合問題に着手していなければならないとも考えられます。そうなると、既に過去問を購入したご家庭も多いのではないでしょうか。帰国枠の過去問は入手が難しいといえども、例えば願書購入時に一緒に購入できることなどあります。また、参考までに一般入試用の過去問を購入してくるご家庭も多いようです。
 この時期になると「いつから過去問に手を付けるべきか」「どう使ったらいいか」など、過去問の利用法に関する質問がたえません。そこで今回は過去問を利用した勉強法を特集しました。  

■学校別対策のベースは過去問■

 今の時期は、塾で受験範囲の勉強が一通り終わったものの、ところどころ知識が抜け落ちていたり、理解不十分のまま過ぎてしまった範囲があったりという状態の受験生も多いと考えられます。夏期講習で復習はしたものの、やったという事実だけに満足してしまい、更に深い復習・やり直しまでには達していない生徒も多いということなのです。
 秋口からの勉強は、塾で総合問題を勉強しつつ家庭で弱点補強というパターンが一般的です。実際はそれらの勉強に追われて、過去問をやる余裕などないという受験生が少なくありません。そうした中で過去問をやることが、果たして本当に必要なのでしょうか。過去問をやる意味はどんなところにあるのでしょうか。
 一つには、自分はここを受けるんだという精神的なものがあります。その意味で、志望校を早く決めなさいということと同じことです。モチベーションを高めるために使う、ということです。
 では、学力養成という点ではどうでしょうか。どの学校にも通用する総合的な学力を付けておけば、過去問にこだわる必要はないのでは?という疑問も出てくるはずです。
 過去問をやる大きな意味は、学校によって出題傾向が違うからです。教科によっては学校別をあまり意識しなくていい部分もありますが、たいていは学校ごとに特色があるわけです。そうなると汎用の問題では準備不足になるということも考えられるわけです。例えば算数でいうと、開成中は問題は難しいけれど一般的な問題です。これに対して麻布中は発想を必要とする問題が出ます。ということは麻布中を志望する生徒は夏前に「オーソドックスな問題」は完成させておき、秋からは「じっくり考えさせる問題」をやる時間を作る必要があるわけです。また、例えば武蔵中は途中の解き方・式・図などを書かせるので、こうしたことを書く練習をしなければなりません。式や図を見ると、生徒の思考回路や表現力が分かります。ここでアピールできるような途中の式・図の書き方の訓練が必要というわけです。
 女子の国語の場合、双葉中では詩が出題されていますが、桜蔭中ではほとんど出題されません。女子校の多くは、物語文・小説文を出題していますが、桜蔭中では論説文もある程度やっておかなければなりません。一方、女子学院中・双葉中の場合は論説文は少しだけで良いというように、学校によって対策勉強のやり方が違ってくるわけです。
 過去問利用の効果としてのもう一つ、時間管理・配分の練習ということがあります。
 桜蔭中は算数と理科がセットになっている特殊な試験なので、時間を気にする勉強をしなければなりません。ある意味開成中もそれに似ています。問題を読んだところで、自分がすぐ解ける問題と比較的解きにくい問題を見分けて、手こずりそうな問題を捨てるという勉強が必要になるわけです。
 これらの勉強を家庭でするとき、最適の教材といえるのが過去問というわけです。  

■過去問は何月から始めるべきか■

 過去問に関する質問で良く聞かれることに「いつごろから始めたらいいか」というものがあります。一般受験の場合、基礎学力が確立されており時間的余裕があるなら小6の夏休みから、そうではない場合は小6の冬休みからといわれています。帰国枠受験の場合は首都圏の場合など12月から始まる入試もありますので、9月から本格的に使うということもあります。
 帰国生が過去問を使うときは様々な使い方がありえます。例えば学校選びの判断材料の一つとして使うということもあります。入試問題自体が受験生にあうものかどうかで受験を決めるということもあるわけです。特に英語入試の場合、入試問題レベルが学校によって様々です。自分の英語力で太刀打ちできるものなのか、問題を見て決めるということもあるわけです。
 帰国枠の過去問だけではなく、その学校の一般入試過去問を研究することも必要です。帰国枠で入学しても、一般入試をクリアした生徒と机を並べることになる学校が大半です。この場合、学力差が極端にあると考えられるならば学校生活に支障が出ることもあります。そうならないために一般入試の過去問を志望校選択の時期などに、早めに見ておくというわけです。場合によっては5年生あたりから研究分析するということもあるようです。(実際に問題を解くということではありません)
 塾の教材を苦もなくこなせるトップレベルの生徒、偏差値で65より上のレベルの生徒は夏休み前から手を付けている生徒もいます。勉強なのですから、基本的に「できる生徒」はドンドンやらせて構いません。そこまでいかない、偏差値60を越えた程度の生徒なら、その生徒の理解の中で『学習範囲全部が繋がった時期』から始めるべきです。具体的には夏期講習で総合演習となりますから、夏以降にということになります。
 塾のテキストや問題集に過去問は入っていますし、模擬テストの中にも過去問を改材したような問題が出ています。それらを通して無意識に過去問を解いているわけですから、実は焦る必要はありません。また成績中位(偏差値50前後)の学力の生徒の場合、無理をしないで入試の3ケ月前からでも十分です。
 もちろん、学力上位の子供でも、遅くなってから過去問を始めても構いません。遅く始めると臨場感が出て来るというメリットもあります。過去問の勉強というのは、マンネリ化した勉強の中でインパクトがあります。ここを受けるんだから、この勉強をするということで、子供にとっては一番単刀直入なのです。だらだら問題集をやっていた子供も、やらなきゃイケナイという気持ちになります。過去問は受験直前の教材としては一番説得力があるので、受験直前の意識改革に使うのも一つの方法だということです。
 避けたいのは、過去問をやったら難しくて全然できなかったというパターンです。やる気を失って、受験を辞めたくなったり、志望校を諦めたりしては元も子もありません。小6といえば、半分は大人でも半分は子供なのです。過去問をやったら「意外にできた」という感覚が欲しいのです。9割とはいわないまでも、7割はできるようになる時期まで過去問をとっておくことが理想です。
 過去問をこなす時間から逆算して、スタートする時期を決める方法もあります。1教科の試験時間が40〜50分。過去問をやった後、解説を読んで自分のものにするには1時間ぐらいかかります。そうすると1教科に2時間かかる計算になります。1校につき1年分やると、2教科受験なら4時間、4教科受験なら8時間かかる計算になります。これを過去3年分やると、12時間ないし24時間かかります。3校分では36時間ないしは72時間です。2回目、3回目をやるとさらに時間がかかります。  受験日を2月1日を中心に考えると、1月は過去問をやってできなかったところを詰めていく段階ですから、家庭での過去問演習は12月一杯で終わらせることが目標です。そうなると、過去問を始める時期はについては遅くとも11月ということになります。入試の3ケ月前ということです。12月上旬に受験日となっている帰国枠の場合では、9月からということになります。  

■何年分をやるべきか■

 一般入試の過去問には過去10年分くらいの入試問題が出ているものがあります。全部など、とてもやりきれるものではありません。もちろん問題傾向は少しずつ変わってきています。では何年分をやれば良いのでしょうか。
 教科によって違いますが、やはり3年分はやってください。文部科学省の指導要綱が改訂になると、改訂前の問題はあまり出さなくなります。理科・社会では特に顕著です。算数と国語は何年も前の問題を遡ることでも効果が期待できます。国語・算数も年月の経過による傾向の違いはありますが、学校の特色が維持されていることも多々あります。また算数と国語の場合は色々な問題をやった方が応用力が付くということもいえます。
 次は1つの問題を何回やるかです。最低2回はやってください。受験生は記憶力が良いので、3回目をやると答えを覚えていて問題文を読まないで答えだけ書いてしまう場合があります。それならば、問題集などでパターンの違う問題をやった方が良いのではないか?という意見もあります。(どうしても解けない、どうしてもその考え方にはついていけない気になる問題は別ですが。)しかし、実際は問題と答えを暗記してしまうぐらい「根性がある生徒」が受かるのです。模試などでは全然ダメだった生徒が過去問を6回やって受かったこともありました。
 暗記するほど過去問をやったところで入試に同じ問題が出題されることは絶対にありません。それでも過去問をやることで合格力は格段にアップすると断言できます。それは、次のような理由が考えられます。学校の伝統を守ろうとしている先生方が作っている問題ですから、どこか似通っています。例えば文の構成にしても、問題パターンにしても、クセがあります。過去問を繰り返しやっている生徒は、出そうな問題が分かるようになります。入試でも、次はこういう問題が出るというのが頭に入っているから、心の準備ができるわけです。受験生の学力は若干の差しかないのですが、過去問に精通しているかどうかで、若干の差が30点も40点も違ってしまうこともあるのです。(あくまでも受験における基礎学力が夏までに完成している生徒の話において、ですが。。)  

■過去問をやるときのやり方は?■

 1日に何教科を何年分やればいいのか。これも問題です。
 特に帰国枠受験の場合は英語も受験科目の中にあったり、面接もあったり、作文もあったりします。それらの練習もしなければなりませんから、物理的な時間不足という事態も考えられます。
 帰国枠受験・一般受験で過去問の使い方は多少違いますから一概には言えませんが、受験を終えたお母さんたちに聞いてみると、「1日に1年分の4教科をやる」「算数だけ何年もやる」「1教科1年分だけをやる」など、それぞれの家庭ごとに違う答えが返ってきました。  実際、4教科を1日でやるのはキツイとは思います。本番の入試ではそうですが、家庭学習ではキツイと思うのです。緊張感が違うからです。例えば塾で模試としてやるなら別です。塾で他の生徒と机を並べてやっているときはできても、家でやってお母さんが試験監督では集中力が続きません。そんな使い方よりは、1教科をきちっと集中して解いた方が効果は期待できるのではないでしょうか。間に休み時間をとって算数を2年分とか、算数と国語だけというようにした方が効果は期待できると考えます。
 次にやり方です。時間を計って実際の入試と同じ時間でやるのが良いとされています。その目的は、まず集中力を養成することです。そして5分でも10分でも早く終わるつもりでやらせます。見直しの時間を確保させるためです。30分やって分からないところは投げ出してしまうようでは困ります。早く終わって確保した時間内で、何度も見直しして50分間を潰すというのが一つの勉強です。良く見直して、1問でも間違えを発見できたら儲けものというような意識を持たせることが大切です。
 そして一番大切なのは、時間配分の感覚を掴むことです。大量の問題が出題される学校では、1問何分でやるのかの目安を付け、できない問題を切り捨てていく練習が必要になってきます。これは頭で覚えることではなく、身体で覚え込むものです。
 1問ずつ区切ってやる方法はお勧めできません。ここからここまで10分、ここからここまでを10分と区切ってやって、トータルで入試時間に収まったとしても、最初から最後まで続けてやらせれば時間内に収まりません。50分という長い時間になれば、途中でボケッとする時間が入ることもあります。そうした時間や分からない問題にかける時間も含めて、過去問全体の中で時間配分を掴んでください。
 2回目・3回目にやるときは、実際の入試時間マイナス10分で時間を計り、1回目と同じように全問を通しでやりましょう。  

■過去問はやりっぱなしにしない■

 次は採点です。お母さんが厳しく採点してください。良くあるケースに、お母さんが解説を読んで、「うちの子ちょっと勘違いしちゃったみたい。先生、これができれば合格点です。」と言い訳するというのがあります。しかし、勘違いも実力のうちです。いくら入試で途中点を与えるといっても曖昧なものは×です。冷静に判断して○×をつけてください。子供には現実を見せないといけません。
 塾の宿題は学校に対しての提出物とは全く意味が違います。塾の宿題を親が代わりにやってしまうなどもっての他。それでは子供の実力など塾が管理できるはずありません。海外にいると、つい親が手取り足取りやってしまいがちですが、受験に関しては本人がやっていかなければ当然必ず失敗します。「こんなふうに答えたら笑われるから」「恥ずかしい答えを書いているから」という親の見栄で子供の実力を隠しては、第三者の進路指導など期待できるはずもありません。自己採点も厳しく「受験は落とすための試験を実施している」ぐらいの感覚で対処してください。
 その次が、一番大事な解答・解説です。本人に読ませます。あっていった・間違っていたというだけではなく、解答解説と自分の考え方を比べさせることが大切です。考え方が違っているのに、偶然正解を書いている場合もあるかも知れません。ラッキーではなくて、本当にできたかどうかを、お子さんに聞いてください。成績上位の生徒は黙って解答解説を見せれば、ああそうなのかという理解力があると思います。成績中位の生徒であればお母さんが「間違えた部分を」一緒に考えてあげて下さい。
 本人が解説を分かったかどうかは、解説を読み終わった段階で、間違ったところだけやらせてみれば分かります。2回も3回も間違うのは分かっていない証拠です。できない問題を克服しようという気持ちがないため、解説の字面を追っているだけになっています。中学受験の勉強をしている生徒は、できない問題があることに慣れています。これまで勉強してきた受験用のテキストは汎用にできているので、難しい問題が一杯入っています。そのため、できない問題があっても当たり前と思ってしまうわけです。日本の小学校でテストをすると100点をとっても当たり前。現地校の算数も簡単だからいつも誉められている。受験用の問題とはものすごくギャップがあるわけです。しかし、過去問は入試で実際に出た問題なのですから、受験の教科書だと思って、解説をきちんと理解しなくてはなりません。ここで「分かったつもり」をさせてはいけません。親も「分からせたつもり」になってもいけません。ここが家庭で過去問を使う際の最大のポイントになると思います。
 過去問で高得点が取れたら誉めて子供に自信をつけさせましょう。問題はできていないときです。2年分やって2年ともできないということもあります。子供は受かりそうもないから志望校を変えようとなってしまいがちです。そんな場合は、すぐ専門家に相談すること。お子さんに問題と解答を持たせて通っている塾に聞きに行かせてください。
 生徒が学校に行っている間に、塾に過去問の解き方を教わりに来るお母さんがいた時代がありました。最近の日本国内ではご自分で教えるお父さん・お母さんが少なくなりました。しかし海外では、まだまだたくさんのお父さん先生、お母さん先生が活躍されています。家庭学習が軌道に乗っている生徒は成績における安心感が違います。
 過去問をやらせる時に留意することとして、ただ点数がいくつというのではなく、何回やっても面積のところが間違うとか、どうしても地理を覚えていないとか、地名が漢字で書けていないとか、「うちの子は何処が?」というものを把握して欲しいということがあります。そういうことは塾の先生もある程度分かっていますが、お母さんなりに見て、ここはいつも間違えるというところは、きちっと克服させるようにしてください。  

■合格点に届けば難問は捨てる?■

 入試は合格最低点が取れたら合格できます。合格最低点は学校によってバラツキがありますが、多くの学校で50から70%の正答率です。帰国枠の場合は80%以上と推定される学校もあります。また、一般入試の一部に慶應中等部、青山学院、女子学院、白百合学園など80%以上と推定される学校もあります。しかし、それでも100点満点は必要ないわけです。こうした「合格最低点などの情報」は年々公開される傾向にあります。また、帰国枠もハッキリと「英語は0点でも合格している生徒がいる」などと明言する学校もあるくらいですから、算数で何%・国語で何%得点するというような、具体的な戦略も考えられるはずです。
 そこで過去問をやるときの疑問の一つに「その学校を受験する生徒の誰もが解けないような難問をどうするか」ということがあります。合格最低点を考えればやる必要の無い問題ということになりますが、本当にやらずに済ませて良いものでしょうか。いえいえ。その学校で出題されたという事実があるわけですから、手を付けずにおくのは良くないです。自分で解けなくても教わって解ければ良いし、覚えこむでも、何となく覚えてしまうでも良いから、解けたということを残しておいてください。確かにみんなができない問題もあります。しかし、自分が知らない「トンデモナイ問題」が出たときに、何が書けるのかという練習をする意味でもやって欲しいと思います。
 合格最低点を意識しすぎると、学習姿勢にも悪い影響が出ます。やらなくても合格できるからと、難しい問題をやらせないでいると、気持ちの上で入試をなめてかかるところが出てきます。これはできなくて良いんだとなると、その姿勢が他の問題を解くときにも影響します。大切なのは、一つの問題に対してきちっとやるという姿勢を、受験までに持ってこられるかどうかです。親の方は7割取れれば受かると思っていても、子供の方はできないのが悔しくてもう1回見てみようという気持ちを持って欲しいのです。
 性格的なことを考慮すれば、普段から諦めやすくて粘りのない子供には、諦めないように指導し、1つの問題に引っかかったら次に進めない几帳面な子供には、そういうのは捨てて良いのだから捨てなさいと指導すると良いわけです。  

■余裕があれば同傾向の過去問に挑戦■

 過去問は何校分くらい購入したらよいのでしょうか。多数の学校を受ける場合、滑り止め校の分まで用意する必要があるのでしょうか。やる、やらないは別として、受ける学校は全部購入してください。受ける学校の過去問がないと入試本番で不安になります。例え滑り止めの学校であっても、入試は水物ですからどうなるかわかりません。そのためにも試験傾向になれておくことは重要な意味を持っているわけです。特に英語受験など、過去問が販売されていないことがほとんどですから「何が出るんだろう?」と不安になりやすいものです。文法を中心に準備するのは分かっていても、何をどのレベルまでやっておくべきなのか分からないことが多いのです。学校側の発表する「英語の出題範囲は英検3級程度」だけでは具体的さにかけます。その場合、例えば前年受験した生徒から傾向を聞いておくなどの準備が必要となります。
 さて、受験校の過去問をやり終えてまだ余裕がありそうならば、出題傾向が似た他の学校の過去問に挑戦してみましょう。トップ校を受験する場合は、難問が出題されている関西のトップ校の問題をやると良いでしょう。例えば開成中を第一希望とした場合、海城中・巣鴨中・渋谷教育学園幕張中、市川中を受けるとして、他には灘・甲陽学院などを用意すると良いと思われます。女子の場合は、例えば桜蔭中を受験するときなどは、女子学院中、白百合学園中、立教女学院中、神戸女学院中などを用意するように指導します。普連土は国語をやらせます。また豊島岡も受けることになりますし、跡見や大妻が必要になることもありますので用意しておく方がよいでしょう。
 一般入試における男子中の国語を例にとって考えてみましょう。入試問題タイプを仮に6パターンに分けることとします。自由記述型(開成など)、条件付き記述型(芝など)、条件記述+知識型、書き抜き読解が中心の難関校型(早稲田など)、書き抜き読解+知識型(日大一など)、書き抜き読解が中心の標準型(高輪など)です。若干違う学校もありますが、こうした感じで目安として分類しておけば、過去問購入などの時に役立ちます。
 また他の学校の問題をやることには、次のような効用もあります。例えばいわゆる「二番手校」では、2〜3年前のトップ校に似た問題が出るときがあります。やはり全国的に注目されるようなトップ校では良い問題が出題されていますから、参考にする学校があっても不思議はありません。こうした問題は問題集や塾のテキストなどに使われています。この傾向は特に女子校ではよく見られることです。勉強時間に余裕がある場合は是非トップ校の問題をやっておきましょう。

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