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2004年1月号 「えっ!・新しいenaにご期待下さい」
■enaの「えっ!」 その1 『低学年の募集をいよいよ開始』
小1から小3のコースを開設します。開講科目は算数と国語のみです。いずれの科目もクラス開講コンセプトは「早期英才教育」です。
2000年度から今日に至るまで、低学年のコースを設けていませんでした。何故かといえば、受験を中心に考える「進学塾」に低学年に対する役割は少なかろうという考え方だったからです。ところが時代が変わればニーズも変わります。教科書内容削減問題以降「低学年のコースはないのか」というお問い合せが増えました。「せめて上の子どもと同じ事を学ばせたい」そんな危機感を持つご家庭からの悲痛な叫びが聞こえてきました。それならば、ということで準備を始めたのです。
まず日本国内の「C'ena」と連携をはかりました。「C'ena」は私国立小学校に通う生徒のためのコースです。私国立小学校のカリキュラムは立公立小学校のそれと、ひと味もふた味も違います。そんな学習環境で十二分な力を発揮するためには何より「柔軟な思考」が必要です。それを育成するのがC'enaのカリキュラムなのです。
このカリキュラムを土台として、海外用にアレンジしました。もっとも大切にしたのは「きちんとした日本語を使うこと」です。通じればいい、大人がくみ取ればいいという考え方は排除しました。子どもたちが「きちんと聞き、きちんと話す」ということができるよう、教材が工夫されています。また、ドリルなどを通じて「丁寧に作業すること」にもこだわっています。
アメリカに長く生活していると、特に小さい学年から生活していると、帰国したときに「帰国生はがし」にあう可能性が高いといいます。簡単にいえば「いじめ」です。そうならなくても日本にアメリカの習慣・常識を持ち込み「気が付かないうちに学級崩壊を招いている一人になった」ということもあり得ます。低学年の授業では、教科の指導だけに囚われず、こうしたことをも意識して指導していきます。
低学年のコースは進学をまじめに考えるご家庭のための、英才教室の一つです。経験豊かなスタッフが責任持って、お子様をお預かりします。ご期待下さい。■enaの「えっ!」 その2 『小4〜小6を応用・基礎の2クラス化』
小4から小6の本科コースは、同一日に2クラス編成。これにより定期的なクラス替えが行われ、成績向上に対するモチベーションを高めることが可能になります。
勉強に対するモチベーションというものは、とてもとても大切なものです。「何のために勉強しているのか」「誰のために勉強しているのか」という哲学は、精神年齢が高ければ理解できるでしょうが、小学生のうちはあまり期待できません。海外にいると「進学・受験」といってもピンと来ません。近所の友達の動向に影響されるということも少ないです。「ただでさえ現地校のことで手一杯なのに」と考える子どもが大半を占める当地の傾向。そのため、日本の勉強はただ漫然と時間を過ごしがちです。親としても「とりあえず補習校にいっててくれたらいい」と考えがちです。ところがこうした考え方は、帰国先の教育事情によって危険な考え方になってしまいます。教育熱の高いところに帰国するのであれば、公立小学校に軟着陸できればいい=学力低下は避けられないという事実もあります。
勉強する意味を忘れ、競争なんて言葉からは離れて久しい。進学熱の高い地域に帰国したら?カルチャーショックはとてつもないものになると想像できます。
子どもには、もともと競争心があります。これを上手に使ってあげると、成績向上に大きな影響を与えます。模擬試験やクラス替えなどを「きっかけ」「起爆剤」として使う。決して「点取り虫」を育てるということではありません。きちんと準備をし、やるべき事をやる。それが結果となって現れる。理路整然とした世界を見せてあげることは、先人の務めではないでしょうか。学年に生徒が2人で、学力に大きな差があれば2クラス化することは当然のこと。進度は同じでも深度を変えます。
まだまだ大人の導きが必要な小学生だからこそ、様々なところで刺激を与え、知的好奇心をふくらませたい。きめ細やかな指導を、一人でも多くの生徒に提供したい。そんな思いから、特に知的好奇心のがふくらんでいく小4から小6のクラスを、常時2クラス化することとなりました。■enaの「えっ!」 その3 『小学生の受験クラスの改革』
真剣に受験準備を考える生徒たちを応援したい。もっと塾で勉強したい。帰国枠に限らず、更に応用力に磨きをかけたい。そんな子どもたちのために、本科授業と相乗効果をはかる履修方法に変更しました。NYやLAと同じシステムです。
昨年までは、受験する生徒たちのクラス(選抜クラス)は土曜日に、帰国枠受験や受験を考えていない生徒たちは平日に(本科クラス)というような時間割にしていました。しかし、ニーズに合わせていくのが私たち、私塾です。また、入試制度や帰国子女枠入試の状況に合わせてサービス内容を検討し変化させていくのも私塾の務めです。
首都圏の帰国枠入試で、男子の最難関校であった「慶應義塾普通部」が帰国枠を廃止しました。これは「我校に入学したいのなら、日本の受験生と同じだけの学力を保持しておけ」というメッセージだと私は感じています。今の時代、海外にいるから日本の勉強はしにくいなどと言い訳することはできません。頑張る生徒は有名難関校に合格するための準備をきちんとしています。その環境を整えることが可能です。
そうなると、日本の受験生を意識せざるを得なくなります。もともと当地は首都圏以外に帰国されるご家庭も多くみられます。首都圏以外では帰国生の数は多くはなく、それゆえ帰国生に対する優遇措置は皆無ともいえます。それは一般の受験生と同じ事を準備しなければならないという意味です。
これらのことを踏まえ、基礎から応用までしっかりと積み上げられるようなシステムを構築しました。まず全員に本科の授業を履修していただき首都圏中堅私立入試レベルの問題をがっちり固めさせます。さらに有名難関校を希望する生徒に対しては、選抜クラスを加え、そこで応用力を積み上げるというシステムとしました。選抜クラスは金曜の授業ですので、場合によっては居残り勉強も以前よりは容易にできると思われます。(ただし昨年までと同じく選抜科には入室試験があります。基準点に満たない場合は、本科クラスに在籍していただきます。その後、再クラス編成試験で基準点以上になった場合、選抜クラスを追加履修していただきます。個別授業でのフォローも可能です。)■enaの「えっ!」 その4 『中学生クラスの抜本的改革』
中学生のクラスを各学年1クラス化。しかも選抜クラスのみ開講。あくまでも高校受験準備を目標とする生徒のみを対象とします。当地からの有名難関高校合格実績向上を狙います。
2000年度から中2,中3のクラスは「本科と選抜科」の2クラス体制でした。本科クラスは「高校受験を考えない生徒」「現地校のことがまだまだ負担で、日本の勉強に比重をおけない生徒」を対象としたクラスでした。カリキュラムは大きく違いました。選抜クラスは私立中学に似て、遅くとも中3の夏までには中学校で学習するすべての範囲が修了するものでした。反して本科は各学年の終わりに各学年で学ぶことが修了する、いわば公立中学のカリキュラムを真似たものでした。
しかし、日に日にニーズは変わっていきました。私たちの元へ訪れる生徒全員が、高校受験の準備として訪れます。レベルの高い教育を求めるご家庭ばかりです。少しでも成績を向上させたいと思う生徒ばかりです。こうなると「とりあえず」の感が否めない本科の必要性は薄れます。私たちとしても、実は本科に対しては限界を感じていました。というのも本科クラスは「50分授業」だったからです。週に数コマの授業があればまだしも、週に1回の授業で50分となるとできることは限られます。また本科クラス開講コンセプトからすると「呼び出し」「居残り」ということもできません。そうなると進学準備を考えるに日本の一般的な進学塾と同じく90分授業が最低限であろうし、場合によっては補講もしたい。そんな私たちの思いは強くなりました。
私たちが進学塾として看板を掲げている以上、成績向上・志望校合格にはこだわりを持ちたい。第一志望校絶対合格主義を貫きたい。この校舎を日本の成績上位校舎と互角に戦える校舎にしたい。
もともと優秀な生徒たちがいる当地です。それが不可能なはずはありません。力がある生徒たちのための、難関校受験準備のための塾。進学塾の本当の姿に戻す。新年度の中学部は「熱い」です。■enaの「えっ!」 その5 『高校受験英語クラスの充実』
中1から中3を対象とした英語のクラスを開講。これまで通り学年ではなく学力で2クラスに編成。ただし基礎クラスであっても「中3から高2」の教材を使い応用力を身につけさせる。応用クラスは大学受験レベルの教材を使い「英語は絶対の成績」となるように指導。
全米で見られる傾向として「駐在員の低年齢化」と共に「駐在の長期化」ということがあげられます。場合によっては滞米7年、8年という生徒も見かけるようになりました。こうした生徒はたいていの場合、ESL(当地ではESOLといいますね)を卒業し高い英語運用能力を持っています。日本の学校英文法と現地校のそれとでは多少視点が違います。それでも高い英語運用能力を保持している生徒が、日本の英語を拒絶さえしなければ、日本の英語のテストは間違いなく「絶対の力」とすることが可能です。
ところが当地では、平均滞在期間が3年程度です。ESOLを卒業できない生徒も多々見られます。現地校の成績を合否に加味してくれることの多い帰国枠大学受験であっても、ESOL在籍だと難関校突破は難しいのです。競争相手の英語力は、相当上をいっているからです。英語で勝負できません。ましてや高校受験となると、帰国枠実施の学校が多い首都圏でさえ、メリットは期待できません。8割の高校が一般の生徒と同一の試験を実施するからです。日本の英語ができなければ合格できないわけです。
日本の学校英文法をマジメに学ぶ生徒のクラス。高校受験での英語は絶対のものにする為の講座です。(文法用語はあくまでも日本語と英語の完全互換性を狙って考えられているものです。よって日本語文法が不完全である中1の場合、講義内容が少し高度に感じる場合があり得ます。私たちが「現地校に通う生徒であれば日本の英語は中2から」とお勧めしていた理由のひとつには、このことが挙げられます。修飾節、形容詞的用法といわれ「ふーん」と思えないのであれば、問題集を解いても混乱するだけです。カンで解きはじめると収集がつかなくなります。まずはこうした「日本の文法」を学ばせてください。それらの知識を使って、日本の英文法書を読ませてください。)■enaの「えっ!」 その6 『個別授業の充実』
2002年秋からスタートした「教師1人と生徒1人」の個別授業クラス。昨年は週に16コマだったものを新年度から一気に23コマに増加。多くのニーズに対応できるようになりました。
今まで主流であった塾のスタイルの「講義中心の授業」では、進度が速く難しいという生徒。家では誘惑が多くて、集中して勉強できない。だから家庭教師もイマイチ。かといって自習室や図書館で一人で勉強しようとすると、何をやって良いのか分からない。そんな生徒に対して、一人ひとりのペースにあわせてくれる「個別授業」が日本国内でも流行です。
海外では上記のような生徒が多く見られます。それは現地校のことに追われてしまって、日本の勉強のペースをつかみ切れていないという生徒です。こうした生徒にいきなり難題を押しつけても、余計に混乱させるだけです。そこで個別授業という訳です。
日本国内の個別授業塾の多くは、先生は学生アルバイトです。1教室についたてをつくり、1人の教師に対して3〜5人の生徒が勉強します。分からない問題があったり、説明・ヒントが欲しいところは先生を呼んでというスタイルです。教材はたいていがプリントです。
enaでは「自習・質問」は無料です。授業がない日にも生徒たちは勉強しに来ます。よく質問していきます。個別授業はあくまでも「マンツーマン授業」です。目標を定め、限られた時間から逆算し「いかに効率よく、目標に到達するか」ということを考えます。このことから、個別授業を履修する生徒は「入塾時に遅れている内容がある生徒」をはじめ「苦手な教科だけを短期間集中特訓する生徒」や「集団講義のカリキュラムでは対応できない編入試験を受ける生徒」、「入試準備が多岐にわたってしまった高校生」などを対象としています。
新しいenaに、ご期待下さい。
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