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2005年7月号 「保護者面談で良く聞かれること・その2」
■親の関わり方・テスト編■
模擬試験を受けたことがありますか?ena生であれば、非受験中学生の場合でも既に3回、小学生と中3ならば5回終わっているはずです。結果はいろいろ。各ご家庭で悲喜交々の場面があったことと思います。今回はこうしたテスト結果についてのお話です。
例えば、悪い点数をとって帰ってきた子供に「この点数は何!今度はちゃんと頑張りなさい!」などというだけでは、当然いけません。もっと悪いのは、「こんな成績が続くのだったら、塾辞めさせるからね!」と脅すこと。これらに見られるように、結果について「のみ」コメントする場合は次回のテストで成績が上がる可能性は断然低くなります。点数が良かった場合も同じことが言えます。良い点数をとって帰ってきた子供に「よく頑張ったね!今度はもっと頑張ろうね!」などと対応する「ダケ」では、ダメです。
特に、兄弟がいる場合は要注意です。実は兄弟で塾に通われている場合、ご家庭でのご指導がしっかりされているか、分かってしまうことがあります。兄弟そろって成績が良いことが「成績が良い子の親」の条件になっていることがあるのです。一人だけでは、親の力とはいえないかもしれません。単に子供の素質だけだったりすることもあります。このことから考えると、親の力が生かされたとするならば、兄弟共に優秀なはずなのです。私の経験上、それはきっぱり言えます。兄弟二人とも筑駒。姉妹二人とも結局は東大に進学。3人姉弟妹が慶應で合流。などなど、数え上げたらキリがありません。こうしたご家庭に共通しているのは、家庭学習をとても丁寧にされているということです。きちんと指導されているという点です。
さて、なぜ「結果についてのみコメントする」ことがいけないのでしょうか?なぜ次回のテストで成績が上がる可能性が低くなるのでしょうか?実はとても簡単なことです。それは「コメントが具体的でないから」です。ここのところ、保護者会や面談などでもよくお話しします。「はじめに、具体的な目標校を」「具体的な一日の学習計画を」などなど、「具体的な」ということの大切さをお話ししています。抽象概念というものは、子どもたちには難しいものです。想像するだけの知識がないからです。経験がないからです。特にテスト結果がイマイチの子供は、「頑張れ!」「もっと勉強しないと」と言っても、本当のところ、何をどうしたら良いのかがわからないのです。頑張りたい気持ちはあります。「しっかりしないと」という気持ちは誰よりもあるでしょう。しかし、よくよく子供に聞いてみると、具体的に何をするかは考えられていません。模擬試験結果を前にして、子供たちにお説教をして、お子さんが「次は頑張るよ」と言ったら、ぜひ「何を、どうがんばるのか?」と聞いてみてください。「今度は英語を頑張るよ」とか「理科をしっかり勉強してテストに臨むよ」などという、少しでも具体的な回答が返ってくれば合格としましょう。もっといえば、「不定詞で失敗したから、まずはそれを問題慣れして、次の試験範囲には苦手な分詞構文が出てくるから、その問題パターンは今日から潰していくよ。まずは二つとも例題の100回書きかなあ」などと、本当にハッキリした具体策・やるべきことが返ってくると安心して良いと思われます。それが「兎に角頑張るよ」などという答えが返ってきたら要注意。「やるといったら、やるんだよ」などと逆ギレ返答は「終わっている」としかいいようがありません。思考回路が破戒されていると言えます。こうなれば勉強以前の問題だということになります。進学屋の出る幕ではありません。
では、「やります」「頑張ります」と殊勝な答えをした、一般にはマジメな子供といわれている子供はどんなこと考えているのでしょうか。たいていは、勉強する時間を増やすということだけを考えています。つまり、「長い時間勉強する=頑張って勉強すること」となっているはずです。親が主導して勉強時間を増やす「約束」をすることもあるかもしれません。早めにテスト対策に取りかかると「約束」させたかもしれません。ところがこの手の「時間を増やす発言」こそが、成績が上がる可能性を低くしてしまう原因です。なぜ「時間を増やす」という対策がいけないのか?冷静に考えれば、とても簡単なことです。
実際に「時間を増やす」ことができれば、成績は上がると思います。ただ、それはあくまでも、実際に時間を増やすことができればの話。先月の生活を振り返ってみれば、それが無理なことだとおわかりですね。現地校にお稽古ごとにお友達とのつきあい。。。そんな環境下で勉強時間を3倍にすることができるのですか?無理といわざるを得ない子供が大半です。そうすると、「時間を増やそう」というのは、その時点で「無理な対策を立てている」ということになります。スタートする前に、その対策は破綻しているわけです。また、「時間を増やす対策」がやっかいなのは、次回、さらに成績を上げようとすると「さらに」時間を増やすこととなってしまう点です。3時間勉強して成績が上がらなかったから、6時間勉強する。それでもダメなら12時間する。それでもダメなら24時間。あまりにも非現実的な発想です。無理な対策をしても意味がないし、無理を親は期待してはいけないということです。できることしかできない。まずはそのことを親が認識することだ大切です。でも悲しいかな、今までの勉強時間が少ない人ほど勉強時間を増やそう増やそうとするのです。
よく考えてみてください。今まで1時間だった勉強時間が、すぐに3時間にはなりません。子どもたちにしても、親にしても、考え方は真面目なのです。子供が頑張るなら、親も協力すると張りきったりもします。もちろん、親が子どもに協力するのは大賛成。ただ、本当に協力になっているか振り返ってみてください。親が子どもの代わりに宿題をやっているのは、協力とはいいません。子どもに答えを与えて丸写しさせているのも協力とはいいません。机に座っている時間は増えても、思考訓練がなされていないのなら時間の無駄です。時間を増やしただけの無意味な対策といえます。
そうならないためにも、「成績を上げる近道は、勉強する時間を増やす」という今までの常識と、キッパリ決別していただきたいのです。そして、成績を上げる近道は時間は変えず『勉強のやり方を変える』というところからお考えいただきたいのです。
まず、手の届きそうなものからスタートする。手が届きそうなものは、お子さんの現状によって違うでしょう。やり方もいろいろあると思います。そこは、トライ&エラーで実践していただきたいのです。誰にでもできる簡単な例では、同じ問題をやる回数を増やす。3回目、4回目です。このお話も入試報告会でさせていただきましたね。卒業生の東大生の話です。これなら、方法としては簡単です。何回もやっていたら、結局勉強時間が増えてしまうことにもなります。ここが大切です。優先順位です。子どもは最初からすべての問題をやろうとする傾向があります。そのため、時間が増えたり無理がでたりするわけです。親は、司令塔になるわけです。しっかりとした指示を出さなければなりません。「時間を増やせ」とではなく「何回も繰り返せ」と。
中には「できる問題をやるのは時間の無駄ではないか?」とおっしゃるお父さん先生もいらっしゃるかもしれません。本当にできるか、目の前で実際にやらせてご自分の目で確かめてみてください。目の前で見ていると、様々な点にお気づきになるはずです。いわば子どもを「試す」わけです。決して「教える」のではないのです。このこともずっとお話ししてきたことですね。親が教えるということに、私たちは反対だと。この「試す」方法は、あるお母さん先生に教えていただきました。決して教えているのではないということに注目してください。「これ、どうやるの?」「そのとき、先生はなんて説明されたの?」「図で説明してくれないかなあ」。こうして子どもの理解度・定着度・使いこなせるかどうかを試したそうです。試すときの注意点は、「子供ができると思っていた問題」ができても、できなくても、怒る必要はないということ。問題を解かせる過程で親が発見した「気づき」こそが、次のテストへ向けての「やるべき具体的な課題」「優先順位」を示しているのです。
■4年と5年の差に戸惑っています■
4年生以前はそれなりに勉強してそれなりの成績をとっていたのに、5年生以上となると成績不振であると嘆かれるご家庭は少なくありません。小4の時と同じようにしていたところ、宿題の量の多さ・質の違いに、勉強嫌いになってしまったとおっしゃるご家庭も少なくありません。しっかり学習計画をたて、それを守らせるようにされているご家庭もあると聞きます。問題は「本人のやる気」と簡単にいいますが、この「やる気」の扱いが難しい。本人の“やる気”の有無によって定着度に差があるのは、教えることが素人の方であっても想像に難くないはず。そもそも「学習計画」というのが、塾の宿題を曜日・時間帯に振り分けているだけの場合が多く、具体的な指針など全く立てられていないことが多いようです。「結局週末にまとめて」ということでは、逆立ちしても学習計画とは呼べません。親は、子どもに夢を託すもの。一緒に学習計画を考えて、そして頑張った結果として成績もあがり、その結果やる気も出て、数年後には真剣に勉強する姿を夢見てしまいます。それなのに、我が子にはムラが多い。やる気に左右される。そのことを嘆くご家庭は少なくありません。
やる気にムラがある。多かれ少なかれ、子供にはムラがあります。どんなトップレベルの生徒たちにもムラはあります。まず、このことを親はしっかり頭に入れておきましょう。人間なんだから、大人でもあるのだから。子どもであればムラがあって当然、普通である!と考えるべきでしょう。
それよりも「小4までは問題なし、でも小5になって問題発生!」というところに問題がありそうです。実は中学受験を目指している家庭には、よくある「勘違い」です。もっと言えば、「最初からこうなることはわかっていた」ということでしょうか。さらにいえば、「ムラがある生徒の1年後は、さらに成績は下がる!」と断言できます。もちろん、このままいけば、ということです。何故断言できてしまうのでしょうか。
それは、家庭学習の本当の大切さを、親が理解していないからです。さらに、親にコーチングするだけのノウハウがないからです。管理者であるべき親がそういう状態ですから、その環境下にいる子どもの成績は伸びません。では具体的な、持っているべきであったノウハウとは何か。中学受験を目指す家庭において、小4から小5になるにあたり、「最初から予測しておくべきだったこと」とは何だったのでしょうか。
1つは、「小5になれば学習内容のレベルが上がり、さらに量が増えるということは常識であった」ということです。中学受験の場合、塾ではたいてい4年生から受験コースがスタートします。enaでもつい最近までは4年生以上を対象としていました。多くの塾でも低学年のクラスがありますが、それはあくまでも準備のためのクラスです。(講義スタイルの授業に慣れること主目的とした小3、教科書内容削減等により危機感を感じたご家庭のための小1&小2の授業とは、違うということです)4年生のカリキュラムは、受験勉強スタート時点ということもあり、子供に無理のないカリキュラムとなってるものです。しかし、難関校受験を考えた場合、無理のないペースで、そのまま進めるわけにはいきません。そこで、5年になりペースが上がる。これは極めて普通のことです。ましてや移行措置・教科書内容削減の時期に教科書が改訂されて、その結果、もともと小学校生活の中で要であった小5の学習内容が、さらにてんこ盛りになってしまったのです。このことも周知の事実です。中学受験専門の、ある大手受験塾では、小4以降の入塾を断ります。小4からの3年計画で受験準備をさせているからです。途中からの入塾であると、未習範囲ができてしまい、それをフォローすることができない場合にはお断りするということなのです。
さて、ペースが上がるのは学習内容の「レベル」だけでなく、取り扱う問題の「量」も上がります。こうしたことに対して、「初めての子で、初めての受験だから知らなかった」「受験するかは先になって考えようと思っていた」などという言い訳は通用しません。なぜなら、こうした事実を当然のごとく知って対処しているご家庭が、あなたのお子さんのライバルなのですから。そして情報通信技術の発達により、知ろうと思えばいくらでも調べられる問題です。その事実を知らないというのは「親のミス」「親の怠慢」としかいえません。
もう1つの「最初からわかっていた」ことは、『子ども任せにすれば勉強のやり方は変わらない』ということです。子供からすれば、小5になって急に難しくなって、しかも量も増えて、「わあ大変だっ!」と思うのは当然のことです。そして、学年が上がれば、もっと勉強するのが嫌になる要素は増えていきます。好きなことだけは一生懸命やれるでしょう。社会の勉強が楽しいなら、それだけは何時間でもやるでしょう。そんな子どもの背中を見て、勉強しているからと親は安心する。ところが主要科目(算数と国語)からは逃げてばかりいるので、取りこぼしが増える。勉強しているはずなのに成績は下がる一方。勉強は基本が大事。だから前の学年の復習からなどという悠長なことは言っていられません。受験まで時間がありませんから、入試レベルに引き上げなければなりませんし、学年が上がれば上がっただけ復習する内容が多すぎて手が回らない、つまりは「すでに手遅れ」ということもあり得るわけです。中学生になって慌てて勉強をし始める生徒をたまに見ますが、取りこぼしている量のそれはそれは多いこと。根性のある生徒であれば、それこそ寝る時間を惜しんで勉強して追いつこうと努力するでしょうが、たいていの生徒には無理なようです。つまり、志望校のレベルを落とさざるを得ないということになるわけです。
では、親がすべきことは何だったのか?それはとても簡単なことです。まず、情報収集を早めにしておけば良かったのです。受験入門書くらいには目を通しておくべきだったのです。親の受験の頃の感覚など、何の価値もありません。現代の受験を勉強しておきましょう。帰国枠受験の移り変わりを勉強しておきましょう。大学受験や小学校受験についても調べておきましょう。
そして次に、具体的な対策を考えてみるべきでした。子どもに対しての具体策です。小5になるとレベルが上がり、問題の量が増えるという事実を踏まえ、小4の時点で(もっと前であれば、尚良し)今の『この勉強のやり方』で果たして対応できるのか?と疑うことから始めるべきだったのです。さあ、今すぐ勉強のやり方について見直してください。帰国の時期がわからないからといって、日本の勉強を二の次にしてはいけません。いつもお話ししていることですね。日本に帰るのであれば常に危機感を持ち、進路設計をした上で準備すべきものの優先順位をつけなければいけません。もし、すでにギリギリの状況にまで帰国が迫っているのであれば、負荷を与えることだけを考えず、「楽」なやり方を考えることです。続けられる方法を選択するというわけです。塾に放り込めばいいということではないのです。そして、その次にやっと「やる気のムラ対策」に取りかかります。この順番が大切です。(逆にすると時間切れになることがあります。)やる気があるときのお子さんの「しぐさ、口ぐせ」を確認してください。気が乗らないときの「やる気を出させる効果的な言葉がけ、ご褒美」を試してみてください。そういった、親だけが知り得る「我が子のためだけのノウハウ」を見つけていくのです。トライ&エラーの繰り返しでノウハウを蓄積していくのです。それ以外に方法はありません。
■成績向上を目指すには■
成績アップを目指して勉強するものの、一向に上がる気配が無い。これが何度も続くと、つい「これが、この子の限界かもしれない」と感じてしまうことがあります。一般的には、「子供には無限の可能性がある」と言うけれど、自分の子の勉強に関する可能性は、どうもなさそうな気がしてならない。そうなると、親は段々諦めモードになってくるものです。果ては「私の子だから」と投げやりに、無理に自分自身を納得させようと言い聞かせたりすることもあります。
本当に、子供たちの能力に限界があるのでしょうか?私たちの経験上、子供たちの能力に「限界」を感じたことはありません。子供たちにはないけれども、勉強方法や勉強のとらえ方、勉強時間などに対して「限界」を感じることはあります。「このやり方では、この成績が限界だな」とか、「この勉強時間では、この成績が限界だな」と感じることはあるというわけです。
親にとって、テストの点数が上がれば良くなったのがわかる。これは、いいでしょう。点数は変わらなくても偏差値が上がれば、前回より成績が上がったといえる。これもいいでしょう。では「点数や偏差値が上がらなければ、良くなってはいない」と判断してしまう。でも、なかには、点数も偏差値も変わらないけれども、明らかに良くなっているということだってあるのをご存じですか。
海外で活躍されているお父さん先生・お母さん先生を初めとして、学習指導経験がある人でしたら、その「数字には表れない成績向上」がわかるはずです。言い換えれば「易者」的な「カン」とでもいいましょうか。そのカンで、点数にかかわらず、子供の状態は良い状態か、悪い状態かを判断できます。成績に反映しなくても、今の調子で勉強を進めていけば、いずれ点数に結びつくだろうと確信できるときがあります。しかし、教えることに対して全くの素人ですと、この判断は非常に難しいものといわれます。身内が教えることの難しさの一つは、感情的になりやすいこと。そしてもう一つの難しい点は、この「数字には表れない、先の展開を予想すること」なのです。もしも良い状態なのに、もう限界だ!と途中で諦めてしまったらどうでしょう?もったいないことですね。逆に、まだ数字には表れないけれども、この調子で努力を続けたら2ケ月後には変わるだろうと思っていたら、親の方が痺れを切らし勉強方法を変えてしまう、塾替えをしてしまう、新しい問題集を買い与えてしまう、などということもあります。それでは「成績向上の芽をむしり取っている」としかいえません。しかも親自身がむしり取っているんだということに自覚症状がない。知らず知らずのうちに、我が子を犠牲者にしてしまっているということが多々見られるのです。
そうならないために、指導経験のない親でも、簡単に子供の状態を把握する方法はないのでしょうか?もちろん、あります。しかも、その方法は、親自身の変化によって、お子さんの状態を知ることができるのです。お子さんの状態が良くなれば、親の「これ」も変化します。そして、「これ」を親自身も意識することで、お子さんの状態を良くするよう試みることだってできます。
答えは、親の「普通」という価値基準です。こういうことです。例えば、毎日1時間しか勉強しなかったお子さんが、最近2時間は勉強をするようになったとします。そうすると、親は「1時間勉強するのが普通」だったのものを、今度は「2時間勉強するが普通」にシフトします。そうすると1時間しか勉強しない我が子に対しては叱責することになります。処理速度についても同じことがいえます。問題集1ページをやるのに30分かかっていたとします。これを2回、3回と繰り返して、3回目には15分でできるようになったとします。このときから、「どんな問題集でも3回やれば処理速度は2倍になることが普通」となるわけです。ということは、3回やっても15分でできなければ普通ではない状況であると判断できます。逆に2回目に、いきなり半分の時間でできるようになったとすれば、そこで甘んじるのではなく、「普通」の基準を上げてしまえばいい。こうして「普通」がどんどん変化していきます。この「普通」の違いとは、成績優秀の子どもの親と、そうでない子どもの親との決定的な差でもあるのです。A君のお母さんは、現地校から帰ってきたら1時間勉強するのが「普通」だと思っている。一方、B君のお母さんは、現地校から帰ってきても3時間勉強するのが「普通」だと思っている。この場合、B君の方が、圧倒的に成績が良くなる可能性が高くなります。当然のことです。
子どもたちは親の価値観で生きています。「親の普通」は子どもたちの「普通」となります。このため、まずは親の「普通」を常に意識すべきだということなのです。親が「まあ、これでいいだろう」という「普通」を見せていれば、当然子どもはそれに従います。中学受験の「普通」。帰国枠受験の「普通」。そして今まで培ってきた「我が家の普通」。どこに線を引いているか、考えてみましょう。現地校の宿題に追われ、毎日を生きるので精一杯の状態であれば「普通」などというものは存在しないようなもの。それでは成績向上など夢のまた夢です。「普通」の『程度』は数字で把握するところにポイントがあります。他に、英単語・漢字・歴史の年代・化学式等を10コ暗記する「時間」などで「普通」の基準線を作っても良いでしょう。音読用紙に「タイム」を記入しているのは、この「普通」を意識していただくためです。入試を考えると、早くできるかは重要です。ノロノロやっていてもテストでは得点できない。だからタイムアタックは重要な訓練です。
今日は「親の普通」を、どこまで変えてくれるのかな?などと考えながら、お子さんの勉強を「管理」してあげてください。
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